謎解き Wiki

謎検(なぞけん)は、株式会社SCRAPが主催するオンライン検定試験。正式名称は『謎解き能力検定』。キャッチコピーは「あなたの『謎解き力』を測るための検定」。2017年5月21日に第1回が開催され、以降、毎年春・秋に年2回開催されている。

問題内容[]

満点は100点、検定時間は60分。 「受検開始可能時間」内であれば、いつでもパソコンまたはタブレット、スマホから受検を始めることができる。深夜の受検も可能。 通例、問題数は50問である。50問目は通常の謎解き公演の「大謎」に相当する。全体構造を把握したり、単に指示に従うだけでなく推測・解釈したりする必要がある問題が出題されるため、50問目の正答率はきわめて低くなる傾向がある。「謎検2022春」以降では、50問中15問の出題ジャンルが事前に公開されている。なお、第5回謎検のみ、例外的に大謎を含まない100問が出題された。

謎検では、「謎解き力」を以下の5ジャンルに分類している。

  1. ひらめき…過去の経験・記憶から、直感的に答えを引っ張り出してくる力
  2. 注意力…よく観察し、問題の中にある違和感や違いに気が付く力
  3. 分析力…情報を多角的に捉え、解答までの道筋を組み立てる力
  4. 推理力…ルールや法則を見つけ出し、答えを導く力
  5. 持久力…最後まで諦めずに謎に向き合う力、もれなく確認しながら解いていく思考体力

級位判定[]

級位によらず共通の問題が出題され、総合得点に応じて1級~8級のクラス判定が行われる。

1級…100点 /準1級…90~99点 /2級…80~89点/準2級…70~79点/3級…60~69点/ 4級…50~59点/5級…40~49点/6級…30~39点/7級…20~29点/8級…0~19点

競技謎解きとしての側面[]

「定期的に開催される、順位のある謎解きイベント」のなかで、参加者数が最大規模とされている。1級(100点満点)であってもタイムに応じて順位が変動するため、競技謎解きプレイヤーの間では1位を目指した戦いが繰り広げられている。

歴代謎検1位(判明分)[]

  • 第3回 すいとん
  • 第4回 さやちぃ。
  • 第6回 大道芸人Taka
  • 第7回 ちゃそ
  • 第8回(調整前) ちゃそ
  • 第8回(調整後) 大道芸人Taka
  • 第9回(2022春) Hatenazo
  • 第11回(2023春) EM
  • 第12回(2023秋) まっきー

このうち、すいとんさやちぃ。ちゃそHatenazoEMは、他の大規模な競技謎解きの大会でも優勝を経験している。 なお、第8回検定では、システム不具合により一部の時間帯に問題の順が入れ替わって表示されるエラーや、正誤判定基準が修正されて成績が再発表される事態が起こった。このうち、前者のエラーについては、対象者のうち希望者への返金措置がなされた。

謎検対策[]

SCRAP公式から、謎検対策に関するグッズや情報が数多く出ている。

  • 2021年7月28日、過去に開催された謎検を本番に近い環境で体験できるサービス「いつでも謎検」がリリースされた。
  • 年に2回、前回検定の問題や謎検模試などが掲載された参考書籍が出版されている。
    • 例えば、『謎検対策問題集2022秋』には、「謎検2022春」「謎検模試01」「謎検模試02」「練習問題」が収録されている。
    • 上位勢のタイムは、Xの各個人のポストでも窺い知ることができるが、この参考書籍にも掲載されている。
    • 謎検の過去問題は、この参考書籍以外にも、『SCRAP presents 謎図鑑』ほかSCRAP出版の一部書籍に利用されることがある。
      • そのため、初見の状態で謎検の過去問に触れたい場合は、『謎図鑑』などを読むのは後回しにするのが良い。
  • 2022年11月3日、謎検を受検する上での便利グッズ「謎検 受検お役立ちシート」が発売。
    • このシートは、SCRAPから公式に「受検本番に使える」と明言されている。
  • 2023年11月17日、謎検を受検する上で役立つ動画「謎検まるわかりガイド」が公開。出演は青木竜也武智大喜
  • 2024年7月18日、謎検および謎検模試の過去問題を使用して効果的に演習できる Nintendo Switchソフト「謎検スマート対策」が発売。

SNS上でも、有志による模試や対策シートが制作・公開されている。本Wikiの「謎解きに登場する基本的な知識」や「謎解きにおいて知っておくと有利になる知識」の項目も有用。

便利な機能[]

謎検のシステムは、回を追うごとにアップデートされる傾向がある。

  • 受検中、わからない問題にブックマークを付ける「あとで解く」機能が利用可能。
  • 謎検2024春(第13回)では、直接謎に書き込めるペン機能や、「そのまま謎を解く」機能が新たに追加された。
  • 謎検2024秋(第14回)では、問題一覧から解答済みの解答を確認できる機能や、文字種指定(漢字指定など)と異なる入力に対するアラート機能が新たに追加された。

合格証明書・記念品[]

  • 謎検の結果はweb上で閲覧できるほか、合格証明書をPDFファイルで取得可能。
  • 2021年以降、1級獲得者は、限定の「謎検クリスタルトロフィー」を税込7000円で購入することができる。(希望者のみ)
  • 謎検2024秋(第14回)以降、少年探偵SCRAP団の会員は、それぞれの検定結果(級位)に応じて「謎解き能力検定認定カード」を入手することができる。(希望者のみ)

その他[]

  • かつては「日本謎解き能力検定協会」が主催者であるという名目で検定が行われていたが、現在はほとんどこの名称は使われていない。
  • 参加者数が多く、各問題の正解率や平均点・点数分布などのデータが受検者に開示されているため、謎解きを統計的に扱う上でも重要なイベントであり、この結果を分析する謎解き制作者も少なくない。
    • 例えば、東大ナゾトレの一般正解率とは、母集団の違いや時間制限の有無などの点で違いがあるため、分析の際には注意が必要
  • 好成績を残した著名な受検者に、影山優佳ふくらPがいる。

関連項目[]

外部リンク[]