閃き(ひらめき)とは、アイデアが瞬間的に頭に浮かぶこと。謎解きにおいて重要視されるものとして語られることが多い。
概要[]
広辞苑第六版によると、閃きとは①瞬間的な鋭い光。閃光。②機敏な頭のはたらき。すぐれた思い付きや直感。のことであり、現在一般的には②の意味として使われることが多い。芸術家が作品の構想を得た瞬間や科学者が問題解決の手法を思いついた瞬間など、現状を打破するアイデアが思いつくことを「閃く」と呼ぶ。
謎解きにおける閃き[]
謎解きにおいては、主に解法が思いつくことを「閃く」と呼ぶ。謎解きで与えられる、問題が解けていないという状況は「打破すべき現状」であり、問題を解くことでその状況を打破することを前述のように「閃き」と呼ぶ。
閃きは謎解きの最も重要な要素として語られることが多い。また、謎解きとクイズやパズルなどを区別するための要素として閃きが用いられることもある。しかし、この言葉は定義が曖昧なものであり、「閃き」の一言だけで謎解きを語ってもよいのかという議論は時折発生する(議論が起こりがちな謎解きの話題)。
類似概念[]
このセクションでは、謎解き以外の場面で登場する「閃き」に似た概念をまとめる。
認知科学における「洞察」[]
洞察は生産的な思考のひとつで、過去に経験した解法ではない全く新しい解を産みだすものを言う。
洞察が必要な問題においては、日常的には役に立つ先入観や領域知識などの思考が邪魔なものとなる。そのため、答えを聞けば簡単な問題であってもなかなか解法に至ることができない。
また、主観的には問題の解決は瞬間的に訪れるが、実際には潜在的なレベルの変化が起こっている。すなわち、洞察は試行錯誤を通した学習の過程である。
参考文献[]
- 横山拓・鈴木宏昭『洞察問題解決におけるメタ学習』
- 三輪和久『飛躍を伴う発見における潜在的意識の関与』